「孤立」を防ぐ

 昨年、懇談会という形で親御さんの集まりをひらきました。募集要項を学校にもお配りしたところ予想以上の方に参加して頂きました。
 その会のお話しの中で、私たちは比較的低学年の保護者の方の参加をメインに考えておりましたのですが、当日の参加者の方は予想に反して、小学校高学年、中学生をおもちの親御さんの参加がたくさんありました。そして、お話しの中で、学習の遅れなどのお話しはもちろん話題になったのですが、幼児や低学年の方をおもちの親御さんの明らかに違うお話しが出て参りました。
 それは、このお話しのテーマに掲げました「孤立」の問題です。参加された親御さんのほとんどが、学校からの紹介という形でおいでになられたのですが、学校側でもどう対処していいのか解らなくて困っておられるようすが伝わってくる現象でした。
 さてこの「孤立」ですが、もちろんそのお子さんの状態によって孤立している状況は違います。孤立でいちばんに思いつくのは、いじめなどの周りの人の無理解または無視などのような場合が一般的に考えられます。また、さして外的要因が見あたらない場合でも、自分から殻に閉じこもっていく場合もあります。軽度発達障害児における「孤立」も同じような状況におかれる場合が主だと思います。しかし、その根本的な原因を考えた場合、彼らがもっている特有の問題点から、こういったことを引き起こしている場合があります。
 彼ら特有の問題点ですが、それは次のような点だと私たちは思っております。「こだわり」「自閉傾向」「行動異常」「問題行動」そしてこれらの特徴は、おおくの場合において、その子が幼児期から特徴としてもちあわせてたということがほとんどだと思われます。ですから考え方を転換すれば、幼児期並びに低学年期においてこれらの問題点を克服してあげることができていれば、高学年及び思春期を迎えて完全な「孤立」を招くということがなくなると考えられます。
 私は、軽度発達障害に対して学習理解を高めたり、人間関係作り、仲間作りのための指導に携わっております。その活動の中で、人間関係を構築することに困難を生じ、「孤立」してしまい。親御さんだけではどうにもならなくなってしまった子どもさんの相談が増えてきています。
 さて、これらの原因として考えられるものに、軽度発達障害児の特徴である「こだわり」「自閉傾向」「行動異常」「問題行動」などにより、対人関係が成り立ちにくいということがあります。 これらの特性は、幼児期から小学校低学年までのなるべく早い時期に対策を講じることで、抑制することが可能です。しかし残念なことに、早期における対策の必要性はまだ皆さんの認識事項となっていないのが実情です。
 医療現場においては、早期治療が最良の方法といわれております。軽度発達障害児に対しても、早い段階からの指導・教育が必要です。 これらの特性に対する指導・教育が遅れ、年齢的に高くなればなるほどますます「孤立」傾向が大きくなり、立ち直りが難しくなってきます。孤立が進んでいくと不登校や引きこもりを招いてしまうことになります。そうならないためにもできるだけ早い段階からの取り組みが必要となってきます。
 この問題への取り組みは様々な方法が考えられると思いますが、私たちが取り組んでいます方法が「遊育」という手法を使った取り組みです。
                 津田 誠一

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